10.25.2014

中国・雲南省(香格里拉・麗江)


たびログ: ☆☆☆☆ 4.2

都市: 香格里拉(シャングリラ)、麗江
期間: 2012年4月29日~5月2日
目的: 桃源郷と称される土地を訪ねて
総括: あとは女遊びができれば、最強の桃源郷。




香格里拉


バンヤンツリー麗江








【1.事前準備・情報収集】

・現地事情
訪ねたのは2.5年前。
遅くなりましたが、どころどころ忘れてますが、ついに書きます。(サボってただけ)


ずっと憧れていた土地。
いつかは絶対に行きたいと夢に見ていた土地。
それは、名前の通り、夢のような土地。



「シャングリラ」

理想郷・桃源郷という意味。







今となっては、ホテルの名前として有名になっています。
が、もとをたどれば、小説の中に出てきた空想の土地。

その小説とは、有名な
「失われた地平線/ジェームズ・ヒルトン」


小説の舞台はチベット近辺の山奥、地図に載らない幻の国。
そこには、多人種が共存し、民は高度で高尚な文化と精神を持つ。

まさに理想郷。








※Wiki参考
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%83%92%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%B3
http://en.wikipedia.org/wiki/Lost_Horizon_%28novel%29


そのモデルになったと称される土地が、中国・雲南省にあります。
(ホントかどうかは不明)


香格里拉。

読み方は、その名もシャングリラ。




えっ、そのまんまじゃん!
シャングリラ地図に載っちゃってるじゃん!って思うかもしれません。


でも、最近、地図に載ったのです。
この土地、昔は違う名前だったところ、

我が土地こそがシャングリラにふさわしい、
絶対に小説のモデルとなった土地だ、と言って、

中国政府(県市政?)が、街の名前を変えちゃったんです。
相変わらず、自由すぎる、やることが無茶苦茶です。

でも、シャングリラになったことでの
観光効果は計り知れないほどデカい模様。
数千億円以上という話も。

賢いと言えば、賢い。


朕も、その戦略に見事に引っかかって、
絶対に訪れたいと思ってしまいました。


でも、訪れて分かったのですが、
確かに、ここは桃源郷かもしれないと思わせるほど、素晴らしい土地です。








参考にしたページ
http://beibaoke.info/yunnan2/yunnan2_010.php






あと、麗江。ここも素晴らしい。

そもそも知らなかった土地。
でもシャングリラの近くに、どこか面白そうな土地があるかな
と探していたら見つけた美しい土地。




中国文化および少数民族文化を存分に感じ
空気は澄み、人は穏やかで、情緒豊かな街並み


行こうと決めるまで、何も知らなかったのですが
決めた後調べていると、下記映画にめぐり合う。

「単騎、千里を走る」

監督:チャン・イーモウ&降旗康男
主演:高倉健 共演:寺島しのぶ
という豪華な顔ぶれ。

※Wiki
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%98%E9%A8%8E%E3%80%81%E5%8D%83%E9%87%8C%E3%82%92%E8%B5%B0%E3%82%8B%E3%80%82




Officialかどうか不明だけど、映画の名を冠した店




映画の内容はさておき、
麗江の美しさを存分に目にすることのできる映画です。

映画を見るとだいたい雰囲気がわかるので、
映画を見て行くかどうかを判断しても良いのでは
というほど。


麗江 古城






・ガイドブック
まずは地球の歩き方。ま、これだけで十分かと。

地球の歩き方 成都 九寨溝 麗江

地名のくくりと並びが、個人的にはいま一つなんですが
(だって一回の旅行で行くにはあまりに広範囲)
まぁともかく一冊で済むのは良いですよね。

Lonely Planetにはあまり有用な情報が書かれてませんでしたし
意外と一部の日本人にウケてる土地なので、
日本語の方が情報がある。
(当時は現地でも欧米系のバックパッカーは少なかった
最近はどうなのか不明。)



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【2.宿泊・航空券】

・宿
香格里拉、麗江ともに、
特定のホテルに泊まる事が、旅の目的の一つでもありました。

ずっと、一生に一度で良いから、泊まりたかったホテルたち。

なので、いくらお金がかかっても泣く泣く目をつぶり、
また、珍しく、日本で事前予約。


バンヤンツリー。




バンヤンツリー麗江






話が脱線しますが、
以前、バックパック中に、金が無い中漂流した
インドネシア・ビンタン島。

ビンタン島の現地の人の家で居候し、好きになり毎年訪れている中で、
島内にあったことから個人的に好きになったバンヤンツリー。

バンヤンツリー
http://www.banyantree.com/ja/


いつも、その素敵なHPを見ていつかは泊まりたいなと思っていました。


バンヤンツリーが、中国奥地に誇る2大秘境リゾート。
バンヤンツリー麗江と、バンヤンツリーリンガー


アジア最高級のリゾートホテルチェーンとして知られる
バンヤンツリーですが、この2つは
東南アジアのビーチリゾートとはタイプが違う、異色のリゾート。

綺麗なビーチとセレブ感を楽しむビーチリゾートではなく、
大自然の雄大さと、人々の素朴なホスピタリティを感じる、
そんなリゾート。

ブータン編でも書いた、ブータン・アマンのような感じです。







バンヤンツリー麗江(れいこう)

麗江との名の土地にふさわしい優麗で情緒あふれるホテル。








ホテル内は麗江旧市街を切り取って
そのまま持ってきたような風情。








その建物たちの先には、そびえる雪山や透き通る青空。
こんなに風景と調和したホテルはなかなかないです。




バンヤンツリー麗江の部屋




特に、夕暮れ時の美しさといったら、天下一品。


池沿いのレストランで、
雪花ビールという、雲南ご当地ビールを飲みながら
見る夕暮れは、最高です。



素敵すぎるターン・ダウン








バンヤンツリーリンガー(香格里拉)
そのHPの中で、ひときわ異色を放っていたのが、
バンヤンツリー麗江とリンガー。

麗江は、悠久の中華文明を感じさせる、
歴史的・文化的な芸術作品のよう。

一方で、リンガーはまさに秘境と言った感じで
大自然豊かな桃源郷。



なんと、一棟一棟が、1部屋です。




リンガーは、ロッジと言うか、2階建ての一棟まるまる部屋。
部屋は最高に満喫できるが、一人で泊まるには、非常に高かった、
(5万くらいだったか?)


でも、致し方なし。
帰国後暫くは極貧生活だが、一生に一度
どうしても泊まりたかったので仕方なし。








ただのゴージャスで高級な西洋式のホテルではなく、
現地の雰囲気と人々の優しさに触れられるホテル体験。

ただ高いだけではない。それに見合う価値がある。



2階建ての部屋は、2階がリビング&寝室



1階はお風呂



スタッフのホスピタリティも
穏やかで表に出ないながらも常にサポートしてくれている
という安心感を与えてくれる、そんな「おばあちゃん」のような
ホスピタリティ。

今までの人生で、50か国を泊まり歩いた中で、ベスト3に入る。







・飛行機(往・復)
雲南省へ入るには、中国国内の大都市を経由するのが
良いと思います。

香格里拉・麗江どちらにいくにせよ、
成都か昆明へ入るのが一般的なルート。

成都までは、日本から直行便も飛んでるし、
北京など経由すると結構な本数飛んでいるので便利。

航空会社は、中国東方航空か南方。




香格里拉・バンヤンツリーにあった曼荼羅




自身のルートは
成都…(飛行機)…麗江…(バス)…香格里拉…(飛行機)…ラサ
と抜けたので、単純往復は正確には分かりませんが

曜日限定ですが飛んでいて、
値段は片道1万円代だったと思います。

東方航空のHPから、英語で直接予約可能。
(そんなに難しくないと思います。クレジットカード決済)

中国東方航空HP
http://www.chinaeastern-air.co.jp/


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【3.入出国・ビザ】

・ビザ
日本人なら、滞在15日以内だと不要。


・入出国
とくに問題なし。ほぼスルー。




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【4.国内移動手段】

都市間は、主な手段として、
飛行機、バス、タクシーかと思います。

前述のとおり、雲南省は
中国東方/南方航空というスカイチームコンビが
意外と網羅しています。

また、各街間は、長距離バスが走っており、
時間はかかるものの、格安で行けたりします。

朕の場合は、成都から麗江に東方航空で入り、
麗江-香格里拉間はバスで移動、
香格里拉からチベット・ラサに東方航空で抜けました。

成都からだと、東方航空で香格里拉も麗江へも飛べます。
麗江-香格里拉は、飛行機はありませんでした。
昆明からもアクセスできます。

日本から行くときは、成都か昆明に入るのが良いかと。


麗江のバスターミナルはデカく、朝9時ごろが出発のピークで、
各都市に向け、一斉に発車していきます。
街の南側にあったかな確か。
適当にバスターミナルを人に聞いたら、連れてってくれます。


バスは、一応発車時刻があるようですが、
時間通りに出発するのではなく、複数台用意してある
同方面のバスの、定員が埋まり次第、
一台ずつ発車していく感じでした。



麗江から香格里拉は、6時間弱だったかなー。

色々休憩をはさみながら、
途中、高地のせいかエンストしたバスを
乗客みんなで押しながら。。。


なお、旅情を大いに期待してましたが
麗江~香格里拉のバス移動での景色は
大して面白くないです。





・空港とホテルの間
麗江と香格里拉
いずれも、空港と街はタクシーで15分くらい。

バックパッカーには似合わないけど、
タクシーが無難でオススメ。

というより、他の手段があまりないのでは…


あと、到着後いちもくさんに外に出て
タクシーを捕まえに走るのが吉。
特に香格里拉。

どこの国のどこの地方都市でもそうですが、
空港でグダグダしていると、

数少ないタクシーを、他の到着客が
全て乗っていっちゃうので、タクシーが居なくなりがち。

朕の場合は、香格里拉に着いた感動冷めぬまま、
現地の空港職員とダベってたら、タクシーを捕まえ損ねて
30分弱待つはめに。
結局空港職員に電話でタクシー呼んでもらいました。




・タクシー
街中の交通手段は、ほぼタクシーしかないのでは。
バス走ってるけど、不便そうだしわかんない。

タクシーが便利。ただし乗合タクシーが一般的です。
とりあえずお客さんがすでに乗ってても、
手を挙げて止めて、行先を告げてみると、OK/NGかを
言ってくれます。

乗合なので安く、市内短距離なら一回のったら、10元くらいから。


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【5.観光(麗江)】

とりあえず、麗江古城に行っとけば間違いないです。
世界遺産です。
僕はそれで十分満足しました。








なので詳細不要。
(ただ、書くのが面倒になっただけです、すみません)

写真で、その良さを伝える作戦に出ます。




世界遺産の、銀色の屋根




街中の、少数民族ナシ族のトンパ文字




少数民族ナシ族的女子



麗江 古城の朝




少数民族ナシ族的女子2



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【6.観光(香格里拉)】

・百鶏寺
ガイドブックには載らない、名所。
地球の歩き方には、地図上に名前がチョロっと書かれているだけ。

ネットサーフィンをしていたら、
偶然百鶏寺の写真が出てきて、
純粋にココに行きたいな、と思った場所。

今回の旅の発端は、この寺を見つけたこと。
ココに行くためだけに、中国・雲南省まで行く。
それほど衝撃を受け、また実際に行ってよかった場所。








最初、香格里拉のことをまだ全く知らなかった時に、
これはどうやら香格里拉という場所にあるらしいこと、
香格里拉は、どうやらすごい綺麗な場所らしいことが判明。

いうなれば、僕に香格里拉を教えてくれた場所。
それが百鶏寺です。

控えめに見ても
1年365枚換算?で50年分くらいあるタルチョ
(=5色の祈祷旗)






神々が住む桃源郷を一望する景色
亀山公園の巨大マニコルの裏手の山の上に
ポツンと佇む哀愁

全てが情緒深く、かなり良い。


行き方は、結構難しくもあり、簡単でもあります。
独克宗古城の裏手に回り、裏山をめざしひたすら適当に行くと
適当に山の上に登れる小道があります。





百鶏寺への道



たぶん、どこから登ってOK
山は、草地が広がり、どこからでも登れるので。
民家の脇の、上に登れそうな細い道があればGO

街中のどこかには、看板も出ているらしい。






・松賛林寺
チベット・ラサにある聖地、ポタラ宮と同じ感じ。
通称、小ポタラと呼ばれるようです。












たしかに、大ポタラ(?)と比べて
こじんまりしているけど、観光客もその分少なく
まとまっていて綺麗で、かなりオススメ。







行き方は、市街からバスで行くんだったはず。
忘れたので、地球の歩き方に書いてるので参照ください。







あと、寺の周りが、いわゆる寺町
山の斜面に張り付くように家々が並んでいるのも
またこれオツです。













・普達措国家公園
通称、プダツォ。
香格里拉が桃源郷と言われる、最たるゆえんらしい。
中国で、最初に国家公園に指定された場所。








たしかに、綺麗でした。
ただ、季節にもよるかもしれませんが、景色はまずまず。
そんなに元気のない草木と動物。

しかし、何よりいいのが、雰囲気。
ここが桃源郷だと聞かされて行くと、やっぱりそんな気がしてくる。笑

たしかに、静かで、時間が止まってて、
自然にあふれている。

それに加え、はるばる来た感が満載で、まさに桃源郷。

なお、現実路線に戻ると、
敷地内は広いので、周遊バスみたいなんがあって、
そのバスに乗りつつ、好きなトコで降りつつ
見て回る感じです。

ハイライトは、属都湖。
この周りの1.5kmの遊歩道は、
ブラブラするのにちょうどイイです。
ただ、全部は回る必要は無く、飽きたら
適当なところで折り返して来ればよいです。

中国人の国内ツアー客が
遊歩道わきの木にぶら下がって、
バキバキ折りながら写真撮影してたり
喫煙所がいっぱいあるのにも関わらず、
そこらへんにタバコをポイ捨てしてたのには、
さすがに民度を疑いましたが・・・








行き方は、個人旅行の場合タクシーのみ。
朕の場合は、ホテルで行きたいと言ったら

ホテルのガードマンが車を出してくれて
連れて行ってくれました。優しい。

市街から30-40分。
ボチボチまわっても1.5時間~2時間はかかります。

帰りのタクシーは無いに等しいので、
タクシーで行った場合は、待たせておくのが正解。
プダツォで通じます。

参考
http://www.chinatrip.jp/diqingshangri-la/attraction/attraction-354.htm







・その他
最近一部が燃えてしまったらしい、独克宗古城とか
大亀山公園とか、色々ありますが、
それら全ては地球の歩き方先生に任せます。




独克宗古城に咲いた桜





独克宗古城



決して見どころでない訳ではなく、
それら総括して、桃源郷なのでいちいち説明しない
ということです
(うそです、ホントは説明が面倒になっただけ)






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【7.食事・酒】

・食事(香格里拉)
何といってもマツタケです。
日本にも輸出される、中国産のマツタケと言えば香格里拉産。
そして現地価格は、非常に安い。
ベーシックなマツタケの炒め物は、400円くらいだったはず。

ホテルのガードマンのおっちゃんと行った
市街のメシ屋は、割と美味しかった。







場所はうろ覚えだけど、たぶんここらへん。






とりあえず。池沿いに、チベタン料理の店が並んでる
のでそこらへんうろ付いて、よさげなところに入るとOK


あと、雲南省のビールなんかな、雪花ビールという
非常に泡立たないビールがあります。
泡立たないのは空気が薄いせい、という言い訳をしながら飲むのも






また、雲南省っぽくて良いのではないかと
自分で自分を納得させながら、飲みました。



高地恒例の、ポテトチップス持ち込んだらパンパンになったの巻










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【8.夜遊び】

・夜遊び・風俗
ないです。
桃源郷なのに女遊びが無いです。

そういう意味では、桃源郷に唯一欠けているもの、
だと言えるかもしれません。

ちなみに、麗江の古城の中には、万古楼という建物があったので、
どうしてもシモの話題が無いと生きられないという
オトナバックパッカー男子のみんなは、
ま○ころうという看板を見て、興奮してみて下さい。






ただし、万古楼の中は、
ヒミツの花園でも桃源郷でもなく、普通の建物です。
見晴らしは良いですが、街中が綺麗に見える、
わけでもないです。



どうしても我慢できないメンズの諸君は、
成都か昆明で用を足してから、現地入りしましょう。



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